일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かがりびのおんな

篝火の女

吉川 英治

吉川 英治의 篝火の女(かがりびのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,727자 · 56화면

아오조라 문고

と、済まないような心持に、ふと、瞼を熱くした。

けれど、萩乃は、元気者だった。いつも、愛嬌のある黒い糸切歯を見せて、愁わしげな顔をしたこともない。

今も、やがて、いそいそと戻って来て、

『姫さま!』

と、息を弾ませて寄り添った。

『どうでした』

『やはり、姫さまはお偉いと、つくづく頭が下がりました』

『そんな事より、笛の持主は』

『上杉家の乱波者で、安中三郎様の手勢についている石田大七殿でございました。――そして、笛もやはり、姫さまのお察しどおり、あの杜鵑管でございました』

『では、三郎様が、私へお便りを下さりたい為に』

『そうです。この笛を携えてゆけば、お疑いもあるまいし、又、姫さまの居所をたずねるにも、何かの便りになろうというお考えで、石田大七殿へ、お預けなされたのだそうでございます』

『そうか……』と、八雲は、あれ以来毎日、思いつめている三郎進の姿を、今も濃く瞼に描いているように、

『――してお手紙は』

『これに』

萩乃は窓を閉めて、なお屋敷の庭や次の間なども注意ぶかく見まわしてから、帯の間に秘して来た密書を、そっと、主人の手に握らせた。

八雲は、封を切ると、