일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こめとまずしさ

米と貧しさ

山本 周五郎

山本 周五郎의 米と貧しさ(こめとまずしさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,084자 · 5화면

아오조라 문고

小説作者は人間を対象に仕事をするのだから、なかんずくその年齢になって以後、はじめて自分なりの社会観や人生観をもち、現実に当面することができると考えられる。近松門左衛門ほどの天才でも、すぐれた作品は五十歳以後に書かれたものだ。客観性のあるねばり強い、ことにあくの強いものが書けるのは、五十歳以後になってからだと、私はかたく信じて疑わない。――それが逆に、肝心の年齢になるとあぶらけが抜けて、枯淡になり隠居じみてくるのは、米のめしのうまさを再認識するのと並行するようにうかがわれるのである。

「わび」とか「さび」とか「風雅」とかいう、現実生活のきびしさから目をそらす、あるいは息抜きの手段にする、ということは、それがたとえ日本伝統の気風であるにせよ、非現代的であり、精神力の貧しさであり、それをつちかうのは美味な「米のめし」と思うのである。――ふろあがりののんびりした体に、めしを詰め込んでげっぷをしながらでは、創造的精神ははたらかないと考える。この国の広大な平野から、でき得るだけでいい、稲田を追放しよう、と私は叫びたい。米の代わりになにを作るかは、そのみちの専門家諸氏の受持に譲る。