후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
どこかでは既に雨が降っているのか、白く光って見あげるようにむくむくともりあがった入道雲の方向で、かすかな遠雷のとどろきがして居る。斜面を下りながら、彦太郎は、麦藁帽子の縁に手をかけて空を見あげ、一雨来るかも知れんと思い、灼けるように陽炎をあげている周囲を見わたすと、心なしか、さっと、一陣の冷たい風が来て西瓜畑の葉を鳴らした。赭土の中にころがった大小さまざまの西瓜は埃にまみれて禿げたような青い色を晒している。下りながら、両手で輪をつくり、口にあてて、おうい、と叫ぶと、小さく下に見える池の中央に入って、真裸で両手を水中につっこんでいた男が、顔をあげた。彦太郎だと知ると、下の方で背を伸ばし、伸びをして腰を叩き、こちらに笑いかけたのが遠目にもわかった。土埃をたてて斜面を駈け下ると、惰力で危うく池の中に飛びこみそうになったが、岸にある無花果の樹にようやくつかまった。顔見合わせ大声立てて笑った。卯平さん、あんた、なにしとるか、と彦太郎はもう草の上に坐りこんで腰から鉈豆煙管を取り出し、雁首にきざみをつめながら訊いた。びしょ濡れになった上に額から汗が流れおちて眼に入るのを、卯平は泥だらけの手で拭くわけに行かず、腕でずるとなでて、食用蛙を捕まえてやろうと思っているのだが、なかなか見つからんので、仕方がないから池を干そう