후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
朱塗の台に肱をついて腰を下すと、奥の方にある卓をとりかこんだ五人連を見やったが、凡その見当をつけて来た彦太郎のかんは見事に的中した。このおでん屋は天野の行きつけということを知って居たし、ここに来れば何か秘密を解く鍵にぶっつかるかも知れないと思って、時間を見はからって寄ったのだが、彼が縄暖簾を排して入ると、片隅で大声を立てて笑いながら高話をしていたのが、ぴたりと鳴りやんだ。こちらに背をむけて、中央の禿げ上った平べったい頭を振って居ったのは、確かに吃りの天野久太郎で、先刻までかき舟に一緒に居ったのが、金京善と吉村長吉と二人、欠席して顔を出さなかった角刈頭の隈井運平、それに、正面に見えた顔は、選挙の度に何時も顔を合わせる、皆田という頭のきれいに禿げた金物屋の親爺であった、鳴りを鎮めた五人は、急にひそひそと何か顔つき合わせて囁いて居ったが、姐さん、ごあいそ、と皆田老人が云って、金を払い、まっ先に天野が出て行き、続いて一人ずつ出て行って、皆田老人一人残った。皆田老人は立ち上って、彦太郎の隣に腰を下し、やあ、小森さん、珍しいな、五月の選挙以来初めてですな、商売忙しいでしょう、と猫撫声を出し、ああ、皆田さん、あんたも達者で何よりで、と彦太郎も応じて、むかつく気持を押えかねながら、顔は笑顔になって、会釈した。