후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
最近、市に於ける諸事業の統制問題が著々として実行に移り、従来民間経営であった色々の事業、たとえば渡船、海水浴場、電燈、等が逐次市営となり、最近では市内バス市営買収が行われた。こわれかかった四台の旧式な自動車に依って経営されていた市内バス会社は六万円で買収され、銀色に塗った新しい乗合自動車に変って、市内を通還した。糞尿汲取事業も早晩市営となるべき性質のものである、ということを彦太郎は考え、いよいよ相当の金額に依って権利が買収される時こそ、今に見て居れ、と寝ても覚めても忘れない復讐の成就される時である、と思い、彼はその希望のために、生き生きと活気づくのである。今までの苦労が決して無駄でなかったと思い、その時のことを考え始めると、妙に胸がせまって来て、涙のにじむ思いがするのであった。最後の勝利を得るまで、少々うんざりはするけれども、難渋な市の汲取りをやって行かねばならぬ、どんなことがあっても投げ出されぬ、と思うのだ。そう思いながら、三十ヶ所を越える市営建造物の清掃を遅滞なく行うことはなかなか容易なことではなかった。毎度、喧しく云われ通しであった。看板には電話番号など麗々しく書きこんではいるが、実は二十間ばかり離れた諸式屋の電話であって、そこの主人とは古い交際であったが、その男は副業に保険の勧誘か何かやって居る