후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
と如何にも尤もで、一言も反対する余地はないように感じた。しかし察するところ、妙子がそう云う健気なことを心がけるに至った裏面には、内々奥畑と云う青年に対する愛憎尽かしが含まれているのではあるまいか、つまり、奥畑との間は、新聞にまで謡われた仲であって、義兄や姉たちや世間に対する意地もあるから、そう簡単に彼を捨ててしまう訳にも行かないので、口では負け惜しみを云っているのであるが、事実はもうあの青年に見きりを付け、時機を待って結婚の約束を解消したいのが本心なのではあるまいか、それで洋裁を習いたいと云うのは、そうなった場合に自分は自立するより外に道がないと見て、その時に備えるつもりなのであろう、奥畑には妙子のそう云う深い底意が分らないので、「ええとこのお嬢さん」が何でお金儲けをしたがったり、職業婦人になりたがったりするのか、合点が行かないのであろう、と、幸子は一往そう解釈した。そして、そう解釈すると、仏蘭西へ行きたいと云う意味も頷けるのであって、妙子の腹は、洋裁を習うと云うこともあろうけれども、それよりは洋行を機会に奥畑と離れることが、主たる目的なのであろう、だから奥畑に附いて来られては工合が悪い訳で、恐らく何とか口実を設けて、一人で行くことを主張するであろうと思えた。