후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
場末と云ってもこの辺はもう大東京の一部であり、渋谷駅から道玄坂に至る両側には、相当な店舗が並んでいて、繁華な一区域を形作っているのであるが、それでいて、何処かしっとりした潤いに欠けてい、道行く人の顔つき一つでも変に冷たく白ッちゃけているように見えるのは何故であろうか。幸子は自分の住んでいる蘆屋あたりの空の色や土の色の朗かさ、空気の肌触りの和やかさを想い浮かべた。これが京都の市中などであると、たまたま始めての街筋へ出ても、前から知っていた街のような親しみを覚え、ついその辺の人に話しかけてみたくもなるのに、東京と云うところは、いつ来て見ても自分には縁もゆかりもない、余所々々しい土地なのである。そして幸子は、こう云う都会のこう云う区域に、生粋の大阪ッ子であり、紛う方なき自分の姉である人が、今現に住んでいると云うことが、どうしても信じられないことのような、………夢の中などで全然見覚えのない街を歩いて行って、母だとか姉だとかが住んでいる家に行き着いたりして、ああ、こんな所にお母ちゃんや姉ちゃんはいやはったのかいなあと思ったりする、………ちょうどあれに似た気持がするのであったが、それにしてもよくまあ姉がこう云う街で暮していられるものよと思い、実際そこに行き着くまではまだ本当でないようにも感じられた。