후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
あったり、昨夜から又少し腎臓の気があるのだと云って、むくんだ青い顔をしていることがあったりした。しかしそのわりには元気にしていて、「わての体は舞で保ってまんねん」などと云って、そんなに病気を苦にしている様子もなかったが、謙遜のつもりか本気でそう思っているのか、「わては口下手や」と自分では云っていながら、実は非常な話術家で、人の真似をするのが殊に上手で、ちょっとした雑談の間にも幸子たちをひどく可笑しがらせた。恐らくそれは、この師匠の祖父にあたると云う四代目市川鷺十郎あたりから伝わった才能なのであろう。そう云えばおさく師匠の顔は、小柄な身長の割合に大作りな面長な顔で、一見して明治期の俳優の血筋を引いていることが窺われ、こう云う人が昔に生れて、眉を落し、鉄漿をつけ、裾を曳いていたらどんなに似つかわしかったであろうと思われるのであったが、彼女が人真似をする時は、その大きな顔が千変万化して、真似ようと思う人の表情を、恰も仮面を着けたように自由自在に浮かべるのであった。
悦子は学校から帰って来ると、毎年お花見の時より外にはめったに着ることのない和服を着て、足に合わない大ぶりの足袋を穿いて、観世水に四君子の花丸の模様のある山村流の扇をかざして、