일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면

아오조라 문고

板倉の件についての疑念も、まだほんとうには釈然としないものがあった。あれから後、板倉は訪ねて来たことがなく、電話や手紙の遣り取りなどもしている様子は見えないけれども、何分妙子は一日の大部分を外で暮しているのであるから、何処でどう云う風な絡繰をしていないものでもない。あれきり板倉が全然姿を現わさなくなったと云うことは、却って尋常でないようにも思われ、蔭で交際しているのではないかと云う邪推も起る。幸子のそんな風な疑念は極めて漠然としたもので、拠りどころのあるものではないけれども、それだけになお日が立つに連れてますます深く濃くなって来、どうしてもそうに違いないような気がすることもあった。それには、幸子の眼から見て、妙子と云うものの外貌、―――その人柄や、表情や、体のこなしや、言葉づかいや、―――そう云うものが、この春あたりからだんだん変って来つつあるように思えることも、そんな疑いを持たせる理由の一つになった。と云うのは、もともと妙子は四人の姉妹のうちで、一人だけ挙措進退がはっきりしていて、よく云えば近代的、と云えるところがあったのであるが、その傾向が近頃妙な工合に変貌して、不作法な柄の悪い言語動作をちらつかせるようになった。