후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
だが一方から考えると、妙子が四人の姉妹達の中で一人そう云う変り種になったことについては、尤もな理由もあるので、当人を責めるのは無理なところもないではなかった。なぜかと云って、四人のうちで末っ児の彼女一人だけは、亡き父親の全盛時代の恩恵を、十分には受けていないのであった。姉妹達の母親は、妙子が漸く小学校へ上った頃亡くなったので、彼女はその人の面影について、朧ろげな記憶しか持っていない。そして父親と云う人は、派手好みの豪奢な人であったから、娘達にもあらゆる贅沢をさせてくれたらしいのだけれども、彼女は自分がどれだけのことをして貰ったか、身に沁みて覚えていることはないと云ってもよいくらいである。僅かな年齢の相違でも、雪子となると父親についていろいろな思い出があり、あの時にああもして貰った、こうもして貰ったと、よくそんな話をするのであるが、妙子は余りに幼な過ぎて、して貰ったことがあったとしても、それが本当に身に着いてはいなかった。せめて舞の稽古でも続けていたらよかったのに、それも母親が亡くなってから一二年で止めた。彼女は寧ろ、妙子の奴は真っ黒な顔をしていて一番汚いと、父親に云われ云われしたことを覚えているのであるが、それはその筈で、父親の晩年時代には、まだ女学校在学中であったから、紅お白粉も着けず、男の児だか女の