후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,580자 · 287화면
は二三箇月の猶予が与えられたのだから、雪子にも多少の時日を与えるように斡旋するくらいの情味があってもよかったのに、ゆっくり名残を惜しむだけの余裕も作ってやらなかった、それと云うのも、雪子がいないでもやって行けると云う意地っ張りが、あの日に限って妙に強く萌して来て、ついあんな態度に出たのであったが、それでも雪子が一言半句の不平も云わずに大人しく納得したのが、思い出すとしおらしくて、不憫でならない。………そして幸子は、雪子がわりに機嫌よく、ほんの当座の旅行のような身支度で気軽に出て行ったのは、直きに口実を拵えて呼んで上げるからと、あの時気休めに云ってやった言葉を、案外あてにしていたのであることが、今になると分って来たのであった。雪子にしてみれば、幸子のその言葉があったればこそ、それを頼みにして、一往本家の気が済むように東京まで附いて来たのであるのに、その後幸子の方で何の工作もしてくれている様子がないとしたら、………而も、附いて来たのは自分だけで、妙子の身柄はそう問題にされず、今以て関西に居残って暮しているとしたら、………自分一人馬鹿を見た、欺されたと思うのも尤もかも知れない。