후리가나로 읽는 일본 고전
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かいだんいちやぞうし
綺堂随筆 江戸のことば
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 綺堂随筆 江戸のことば(かいだんいちやぞうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,152자 · 27화면
お葬式が三度出たのも、自然の廻り合わせかも知れません。今の人なら無論にそう考えるでしょう。昔の人もまあそんな風に考えてしまったのでございます。
浅井さんも最初は手習いの師匠だけでしたが、後には剣術も教えるようになりました。別に道場のようなものはないのですが、裏のあき地で野天稽古をするので、わたくし共もたびたび見に行ったことがあります。その頃は江戸ももう末で、世の中がだんだんに騒がしくなって来たものですから、町人でも竹刀などを振りまわす者も出来て、浅井さんにお弟子入りをしている若い衆が十人ぐらいはありました。
さてこれからが本文のお話でございます。最初に申し上げました文久二年、この年はお正月の元日に大雪が降りまして、それから毎日風が吹きつづけて、方々に火事がありました。正月の晦日には小石川指ヶ谷町から火事が出て、わたくし共の近所まで焼けて来ました。その春から上野の中堂が大修繕の工事に取りかかりましたので、お花見差止めというわけでもありませんでしたが、大抵は遠慮して上野のお花見には出ませんでした。向島にはお武家の乱暴が流行りまして、酔ったまぎれに抜身を振りまわす者が多いので、ここへも女子供はうかつに出られません。