후리가나로 읽는 일본 고전
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るこうしんそう
縷紅新草
泉 鏡花
泉 鏡花의 縷紅新草(るこうしんそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,566자 · 48화면
――さて、問題の提灯だ。成程、その人に、切籠燈のかわりに供えると、思ったのはもっともだ。が、そんな、実は、しおらしいとか、心入れ、とかいう奇特なんじゃなかったよ。懺悔をするがね、実は我ながら、とぼけていて、ひとりでおかしいくらいなんだよ。月夜に提灯が贅沢なら、真昼間ぶらで提げたのは、何だろう、余程半間さ。
というのがね、先刻お前さんは、連にはぐれた観光団が、鼻の下を伸ばして、うっかり見物している間抜けに附合う気で、黙ってついていてくれたけれど、来がけに坂下の小路中で、あの提灯屋の前へ、私がぼんやり突立ったろう。
場所も方角も、まるで違うけれども、むかし小学校の時分、学校近所の……あすこは大川近の窪地だが、寺があって、その門前に、店の暗い提灯屋があった。髯のある親仁が、紺の筒袖を、斑々の胡粉だらけ。腰衣のような幅広の前掛したのが、泥絵具だらけ、青や、紅や、そのまま転がったら、楽書の獅子になりそうで、牡丹をこってりと刷毛で彩る。緋も桃色に颯と流して、ぼかす手際が鮮彩です。それから鯉の滝登り。八橋一面の杜若は、風呂屋へ進上の祝だろう。そんな比羅絵を、のしかかって描いているのが、嬉しくて、面白くって、絵具を解き溜めた大摺鉢へ、鞠子の宿じゃないけれど、薯蕷汁となって溶込むように……学校の帰途にはその軒下へ、いつ