일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はごろもものがたり

羽衣物語

小川 未明

小川 未明의 羽衣物語(はごろもものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 6,149자 · 12화면

아오조라 문고

見れば、もう天女の姿は、空へと浮かんでいました。若者が、「あれよ。」というまに、天女の長い袂はひるがえって、若者のかしらの上へたれさがり、そのはしが、手でとらえられそうなところまでくると、ふたたび、まき上がる雲のように、高くはなれて、音楽も急調子にはずみ、それといっしょに、しばらく、はげしく舞いくるったのであるが、いつしか、しだいに高く高く、そのまま姿は遠く小さくなり、ついに、かすみの奥深く消え去ってしまったのであります。

いつのまにか、美しい音楽の音もやんで、ただ、そよそよと吹く朝風のうちに、音楽の音が、いつまでもただよっていたのでありました。

浜辺の砂の上に、じっとしてすわっていた若者は、やっと夢からさめたように立ち上がり、方々を見まわしましたけれど、もうどこにも、天女の姿もなければ、羽衣のかげもありませんでした。

そして、広々とした海原と、青い松林と、いつにかわらぬ富士山があるばかりでした。若者は、その後、長い一生を正しく、楽しく送ることができました。

彼は、仕事につかれたときなど、いつも大空を仰いで、天女を思い出しました。すると、ふしぎや、天女は雲の上から、星のような目で下界を見つめて、なぐさめ、はげましてくれたのであります。