후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうじんとはと
老人と鳩
小山 清
小山 清의 老人と鳩(ろうじんとはと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,751자 · 10화면
四十七、八位の女であった。「兄さん、わたしです。」と女は声をかけた。「ああ、お前は、」と老人は叫んだ。二人とも別々に、二十五年の歳月を送っていた。妹であった。老人は言葉が言えなかった。妹はそれを悟った。妹は少し近くのN町に住んでいた。毎月、一度であったが、老人の許に出掛けた。妹は子供が二人いた。女の子が四年生で、男の子が二年生であった。二人とも無邪気であった。老人の家で、子供たちはともに遊んでいた。「おじいちゃん。」と言った声が、老人にはとても無邪気であった。作った鳥、動物の彫刻を、二人はこもごも眺めた。老人はマガモを女の子に、犬を男の子に呉れてやった。帰るとき、バスの停留所で、二人の子供は「おじいちゃん、さよなら。」と言った。池のほとりで老人は妹と子供たちと、ベンチに腰かけて弁当を食べた。妹と子供たちは団栗を拾った。老人はベンチに腰かけて三人の姿を眺めた。
S町の角に小さい映画館があった。老人は殆んど映画を見なかったが、いちど見た。西洋物であった。探偵映画であった。犯人に殺される老婆が可哀そうであった。老婆は唖で半身不随であって、手押車に乗っていた。