일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ろうじゅんさ

老巡査

夢野 久作

夢野 久作의 老巡査(ろうじゅんさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,237자 · 17화면

아오조라 문고

その姿を見ると彼は、いつも自分の境遇に引き較べて、儚い優越感を感じながら、心持ちだけ救われたようなタメ息をするのであった。

今も睦田老人は、そうした気持で何気なく、そんなルンペン達を眺めていたのであったが、そのうちに中央の一人が妙な手付きをして煙草を吸っているのに気が付くと、睦田老人は、その青白く曇った眼を急にギョロギョロと廻転させた。慌ててポケットをかい探りながら老眼鏡をかけた。

ズット前から、度が弱くなっていた古い鉄縁の老眼鏡は、ちょうどそこいらに焦点が合うらしく、その鬚だらけのルンペンの口元がよくわかった。

そのルンペンは、よく新聞や雑誌に出て来る外国の大政治家のように荘重な眼付をした、堂々たる鬚男であったが、どこかそこいらの道傍から引抜いて来たらしい細い草の茎を折曲げた間に、短かい金口の煙草を挟んで、さも大切そうに吸っているのであった。

睦田老人は思い出した。ちょうど一年前に巡廻したあの寒い真夜中の出来事を……。自分が踏み潰した金口煙草の吸いさしの形を……。そうして死んだ倉川夫人の白い、美しい笑顔を……。

睦田老人は、思わず椅子から腰を浮かしながら、黒い詰襟のフックをかけ直した。