후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうじゅんさ
老巡査
夢野 久作
夢野 久作의 老巡査(ろうじゅんさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,237자 · 17화면
ハハン。うまくやりおった」
そう云ううちに古参の彼が居ることに気が付くと、慌てて敬礼をしいしい帯剣を外したが、そのまま各自の椅子に就いてヒッソリと口を噤んでしまった。彼等は睦田巡査が最前署長から叱られた事を知っているらしかった。
睦田巡査は、もう現場の模様を聞いて見る勇気さえ出なかった。ただ、無能の標本みたように、火鉢のふちに曝し物にされている自分自身を顧みて、力なくうなだれるばかりであった。
それから、ちょうど満一年経った。
睦田巡査は予想通り年度代りで首になったが、それでも貰えるものだけは貰ったので、それをたよりに色々と縁故を辿って運動した結果、二個月ばかり前から市外の製作工場の門衛に雇われていた。むろん俸給は安いし、夜勤もあるにはあったが、しかし殆んど門番と受付を兼ねたような単純な仕事であった上に、巡廻の区域が非常に狭かったので、肥満した睦田老人にとっては、却って極楽のような気がしたのであった。
彼は毎日正午の休憩時間になると、会社の事務室に来て、新聞の続きものを読むのが、何よりの楽しみになった。ビクビクと縮こまったまんま、何の華やかさもない生涯を送って来た彼は、その小説や講談の中に出て来る気の毒な、憐れな運命の持主に満腔の同情を寄せると同時に、そんな人々が正義の力によって救われて行く筋道を、自分