후리가나로 읽는 일본 고전
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せいアレキセイじいんのさんげき
聖アレキセイ寺院の惨劇
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 聖アレキセイ寺院の惨劇(せいアレキセイじいんのさんげき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,638자 · 65화면
振綱にも期待された着衣の繊維が発見されなかったこと。それから、礼拝堂の聖壇の下に間道が発見されたが、それには使った形跡がないばかりでなく、途中がまったく崩壊していて通行が絶対に不可能な事。そして最後に、指紋の無効果と、円蓋には烈風と傾斜とで霙の堆積がないこと――などで、すべてが空しかった。
「鐘は曲芸的な鳴り方をするし、とうとう犯人の脱出した径路が判らなくなってしまった。それに、短剣を下から投げ上げたにしたところで、五尺とない塔の狭間のどこかに打衝かってしまうぜ。」検事は落胆した態で呟いたが、法水にぜひ訊かねばならないものがあった。
「さっき君はなぜ、ジナイーダが聴いた跫音にラザレフを想像したのだね。」
法水の瞳がチカッと光ったが、彼は冴えない声を出した。
「それは、死体の左腕が内側に湾曲っていたからだよ。歩けるところを見ると、かなり軽度なもので、おそらく発病が眩暈を起した程度だったろうが、ラザレフの左半身は中風性麻痺に罹っていて、それがほとんど軽快に近い症状だったのだ。麻痺が薄らいでいたと云う証拠には、腕が内側に捻れて指先が鉤形になっている。また、そう云う時には、肢を曲げるのに困難を覚えるので、あの跫音をそれと想像させた環状歩行が起って来るのだ。