후리가나로 읽는 일본 고전
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むこ
聟
宮本 百合子
宮本 百合子의 聟(むこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,901자 · 8화면
あらそわれないものだ。実にそう思った。仕方なく詮吉は、
「まア、お互にやれるうちは元気で暮す方がいいですよ」
あっさり、笑いにまぎらした。
「そうですとも!」
お豊は湯呑を両手のなかにもってうなずき、
「ですからね、私は五反田のにもよく云うんですよ。木村さんを御覧てね、ズボンの折目にあんなに泥のたまるのを見れば、決して楽な勤めはしていなさらないらしいのに、ああも暮せるもんだよってねえ」
誠意のあらわれているお豊の顔を眺め、詮吉は殆ど閉口した。実は、泥のことも自分ではうっかり暮していた――
「どうも……小母さんには――かなわない」
一緒に笑った。が、お豊はすぐ真顔にかえり、
「木村さん、御迷惑でも、こればっかりは見込まれたが因果と思って、聞くだけ聞いて下さいまし」
詮吉は、余り思いがけないことなので、次第に眼を大きくしてお豊の顔をうち守った。
末娘のきよ子が、年が改まると二十になる。不束者だが、おひとを見込んでの相談がある。どうか聟になってやってはくれまいか。そういうのであった。
ひたむきのお豊の心持は、一言一句のうちに溢れ、詮吉は益々返答に窮した。
窓に向けて置いてある机に肱をかけていた、それをいつかきっちり腕を組んで坐り、詮吉は、余り突然でどう返事していいか分らない、ありのままを云った。