후리가나로 읽는 일본 고전
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しょっこうとびしょう
職工と微笑
松永 延造
松永 延造의 職工と微笑(しょっこうとびしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,696자 · 144화면
小声にである。
「いや……」と院長は口を尖らして呟くと、抱えていた壺をゆっくりと床へ下し、再び私を柔和に打ち眺めたのである。
「その壺は……」と私は段々声を細めた。
「何でもない……」と院長は自分の身体で壺を隠すようにした。
「院長さん。貴方は私を何うかなさろうと云うんですね……」私は怖え乍ら辛うじて之丈を早口に云い終った。けれど未だ何も云わない様な気がしたので、もう一度少し声を力づけて、「院長さん! 貴方は私を殺す気じゃないんですか?」と本統の所を口走った。私は本当に死の予感に打たれたのである。
「お前の言葉は何時も誇張的で困るよ。私は本統に誤解されるのが苦しいのだ。」院長は之丈云うと歩き労れた旅人のように寝台へと崩れかかって来た。私は一層心を緊縮させて、院長がブカブカに緩い寝巻の下から毒薬でも出しはしないかと眼を見張った。ああ、此の紫色の室は他の人の居る室から遙かに隔っている。私は何よりそれを恐れた。そして院長が私を此の室へ寝るようにさせたのは矢張り未知の目的の為めであった事も察せられた。だが問題はそんな点にはないのである。
「しまった!」と私は歯を喰いしばった。