후리가나로 읽는 일본 고전
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
佐々木 邦의 脱線息子(だっせんむすこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,293자 · 221화면
「私、叱ったんじゃありませんよ。厭味を言う子だねえ」
「…………」
「何をそんなに考えているの?」
「どっこいしょ。天候恢復か。あゝ/\」
「逗子は昨日そんなにお天気が悪かったの? 此方は一日何ともなかったのに」
「いや、これは空のお天気じゃないんです」
「それじゃ何のこと?」
「ヘッヘヽヽヽ」
「何さ?」
「ハッハヽヽヽ」
「何ですね。笑ってばかりいて」
「おい/\、寛一」
とこの時茶の間から父親が呼んだ。
「はい」
「話は御飯の時にして早くお湯にお入り」
「はい/\」
「お父さんは先刻から待っていらっしゃるのよ」
と母親も急き立てた。
夕飯には及ぶ限り家中が揃うことになっている。寛一君が湯から上って食卓についた時、その赤い顔が皆の注目を惹いた。
「焼けたわねえ」
と妹が感心した。それから逗子の話が出るのは当然のことだったが、寛一君は新太郎君の問題に触れるのが厭だった。新太郎君のことを訊かれると、勢い自分の立場を説明しなければならない。それで成る可く沈黙を守っていたが、母親は誤解して、
「あなた、寛一は店が厭になって、こんなに悄げているんでございますよ」
と突如一番困る問題を持ち出した。