일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じじょでん

自叙伝

大杉 栄

大杉 栄의 自叙伝(じじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,021자 · 230화면

아오조라 문고

伊藤はその以前と同じように、やはり原稿生活をして行くつもりだった。そして第一にまず、その家出のことを書いて、それを当時彼女が続きものを書いていた大阪毎日に売る予定だった。彼女はそれを大毎の菊池幽芳氏に交渉した。幽芳氏は彼女のそのものにかなり大きな期待を持って、激励と同時に承諾の返事を寄越した。それで、伊藤は落ちついて、御宿のある宿屋に腰を据えることになった。

ところが、その原稿が、幽芳氏の非常な称讃の辞がついて、送り返されて来たのだ。その時、ちょうど僕は御宿へ遊びに行っていた。というよりも、彼女や僕が持って行ったわずかの金も費い果して、彼女は宿料の支払を迫られる僕は帰る旅費もなしというような始末になって、二人でもう三日も四日も大毎からの送金を待っていたのだった。二人は、それが駄目と分ると、あちこち、金をかしてくれそうなところへ手紙や電報を出した。が、それはまるで返事がなかったり、来てもいい返事は一つもなかった。

その間に僕は、神近もその生徒の一人だった、フランス語の講義の日を欠かした。そして宮島が、その子供の誕生日の祝いとして、その三人の先輩の宮田修氏と生田長江氏と僕とを招いた、その御馳走をも欠かした。