후리가나로 읽는 일본 고전
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しぜんのめぐみ
自然の恵み
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 自然の恵み(しぜんのめぐみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,154자 · 19화면
そういうのが、一番きれいな形をしている。
少し吹雪めいて、非常に濃い雪がどんどん降って来る時は、結晶は一般には六花型をしていない。枝の一本を見ると、六花の一枝と同じ形をしているが、それがたくさん集まって、中心から八方へ立体的にのび出ている。即ち栗のいがのような形をしている場合が多い。或いは六花を基本として、その枝の各点から、他の枝が立体的にのびているものもある。両者とも平板状でなく、立体的になっているのが特徴である。北海道などで、前を行く人の姿も見失いがちになるような濃い雪が降ることがよくあるが、そういう時は、たいていこの立体構造の雪である。
ところで六花にしても、いがにしても、時々妙に厚ぼったい感じがすることがある。結晶の面がきらきら光らなくて、白墨の粉のように鈍い白さになっている。この結晶は、顕微鏡でなくては、その構造がよくわからないが、これは非常に小さい円い氷の粒がたくさん凍りついているので、にぶい白色に見えるのである。いわば硼酸の結晶に、白墨の粉をまぶしたようになっている。この白墨の粉に相当する氷の粒は、直径が百分の二ミリくらいのきわめて小さいものである。