일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じゆうじん

自由人

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 自由人(じゆうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,030자 · 139화면

아오조라 문고

「乾杯しましょう。」と周はグラスを挙げた。

「菅原君の幸福のためにも。」と北村は言った。

「菅原君、どうも、彼女は君を愛してるらしいよ。」

菅原は珍らしく顔を赤くした。それが北村には嬉しかった。

北村は松本千重子に電話をかけた。なんどやっても先方に通じなかった。それから停電となり、蝋燭の火で酒を飲んだ。再び電燈がついてから後、暫くして電話が通じた。菅原が帰ったことを知らせたが、千重子は黙っていて、何にも尋ねなかった。そのことがへんに北村の気にかかった。

周が取り寄せたウォートカは、芳醇で強烈だった。その合間には日本酒も味が増して感ぜられた。北村は殆んど料理に手をつけず、ただ飲んだ。思わず深い酔いに陥っていった。酔いの底からぼんやり、菅原と周と本堂と、この三人は何のために集まってるのだろうと、妙なことを思った。

「私はもう御免蒙って帰るよ。」

よろよろと立ちかけると、いつのまにか来ていた芸者が、体を支えるようにして逆に坐らせた。

「外はあぶないわ、こんな嵐ですもの。」

「なに、そんなら君はどこから来た。」

「天から降って来たのよ。もうお忘れなすったの。そんなぺらぺらな着物、まるで天の羽衣みたいだって、あちらで、なんども仰言ったじゃないの。