후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じゆうじん
自由人
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 自由人(じゆうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,030자 · 139화면
室の一方の壁一面にある戸棚には、各種の漢方薬がはいっている。錠がおろしてあるから、中は見調べるわけにはゆかないが、多分そこには猿の肝もある筈だ。嘗て祖母から聞いた昔話を俺は思い出す。――むかしむかし、竜宮の乙姫様がかげんがわるくて、猿の肝をたべたいと言いだされました。家来たちは相談したうえ、猿をつれてきてその肝を貰うほかはあるまいというので、亀が使いに行くことになりました。亀ははるばる海を渡り、海岸にやってきて、一匹の猿を見つけました。そしていろいろ竜宮の面白い話をしてきかせ、猿を背中にのせて竜宮へ連れてきました。ところが、おしゃべりの海月が、実はこれこれだと猿に話してしまいました。猿はびっくりして、海岸の木の上に肝を干しておいたのを忘れていたが、雨でも降ると困るなあと言いだしました。それでは肝を取りに行くよりほかはあるまいと、亀はまた猿を背中にのせ、はるばる海を渡って、もとの海岸へ戻っていきました。猿は海岸の木の上にのぼって、笑いながら亀へ言いました。海中に山なし、体をはなれて肝なし、亀は瞞されたのを悟って、すごすご竜宮へ帰っていきました。
そうだ、海中に山なし、体を離れて肝なし。