후리가나로 읽는 일본 고전
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はんにゃのめん
般若の面
小川 未明
小川 未明의 般若の面(はんにゃのめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 4,249자 · 9화면
」
こう旅人は、昔を思い出して、だれにいうとなくいいました。やがて、また街道を歩きながら、右を見、左を見て、あらしの晩にいれてもらった鍛冶屋をさがしたのであります。その晩は真っ暗でした。そして、すさまじい風の音につれて、ランプのゆれるのを見たのでした。それが、いまはこの村もすっかり電燈になっていました。
たしかに、ここと思うところに、一軒の鍛冶屋がありました。旅人は、その前に立って、しばらくためらい、胸をおどらして中へはいると、思った人は見えなくて、まだ若い息子らしい人が、仕事をしていたのです。
彼は、昔のことをこまごまとのべました。
「それで、ご主人にお目にかかって、お礼を申したいと思って、遠いところをやってきました。」と告げたのであります。すると、息子は、目をまるくして旅人をながめましたが、
「父はもう三、四年前に亡くなりました。」と答えた。これを聞いた旅人は、どんなに驚いたでしょう。
北海道から持ってきた、いろいろのみやげものをさし出して、あらしの夜の思い出などを語り、そして、あの時分、買っていただいた時計を、まだお持ちなさるなら、譲っていただきたいと思ってきたことなどを話したのであります。