후리가나로 읽는 일본 고전
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せんいのたちば
船医の立場
菊池 寛
菊池 寛의 船医の立場(せんいのたちば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,712자 · 22화면
二人は、蘇生した思いがした。
「メリケン人! メリケン人!」重輔は、小舟の舷に、足をかけながら、大声に叫んだ。
船上に怪しい叫び声が起り、人の気勢がしたかと思うと、ギヤマンの灯籠が、舷側から吊し下ろされた。見上ぐると、船上から数人の夷人が、見下ろしている。寅二郎は矢立を取り出し、灯籠の光で懐紙に「吾欲レ往二米利堅一君幸請二之大将一」と、手早く認めて、その紙片を持ちながら、舷梯をかけ上った。が、不幸にもその船には、通辞がいなかった。老いた夷人は、寅二郎からその紙片を受け取ると別の紙に横行の字をかいて、二つの紙片を寅二郎に返しながら、ポウワタン船を指して、手真似であの船へ行けといった。二人には、その意味がすぐ分かったけれども、乗ってきた小舟で、更に一町の沖合へ進むことは至難のことであった。寅二郎は、船上に吊ってあるバッテイラを指して、手真似であれで連れて行けと頼んだが、きかれなかった。
疲れ切った身体で、二人はポウワタン船まで漕いで行った。沖へ出れば出るほど波が荒くなった。寅二郎も重輔も、手掌に水泡がいくつもできた。が、舟は容易に彼らの思う通りにならなかった。