후리가나로 읽는 일본 고전
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
山本 周五郎의 花も刀も(はなもかたなも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,364자 · 178화면
と、幹太郎が云った、「自分でもそんな気がしました、いけないぞと思ってひき緊めたんですが、打ち込んだときは眼が眩みそうでした」
「正直に云うとおれもあがったらしいよ」と、幹太郎は苦笑した。
なんのために来られたんでしょう、と稽古着の袖で汗を拭きながら、弥兵衛が訊いた。さあ、と幹太郎は口ごもった。総試合のための下検分でしょうか。どうだかな、それならそう通告がある筈だ。しかし、ほかに理由はないと思いますがね。うん、なにか噂が聞えたのかもしれませんよ。まあいい、気にするな、と幹太郎は云った。事前に見られたところで勝負に変りがあるわけじゃない。勝負を実力いっぱいにやればそれでいいんだ。
そう話していると、白川久三郎が引返して来た。
久三郎はひどく慌てたようすで、走って来たのだろう。荒い息をしながら、幹太郎のそばへ来るなり「野口が捉まった」と云った。千葉周作の話かと思ったので、幹太郎はちょっと訝しそうな眼をしたが、すぐにその言葉の意味を悟り、われ知らず立ちあがった。
「野口が、捉まったって」
「猿若町の芝居茶屋に隠れているところを踏みこまれ、女といっしょに捉まって、たったいま伴れ戻されたということです」