후리가나로 읽는 일본 고전
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わかきひのおもいで
若き日の思い出
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 若き日の思い出(わかきひのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,236자 · 5화면
翌日また雨をついて帰途についたが、山中で日が暮れ、人里遠き深林の中で野宿をしたが、夜半に雷が鳴ったり、雷光が光ったりとてもすごかった。夜明けにやっと前の椿山に帰りつき、遂に郷里に帰ってきたが、行きから帰りまで雨天で着物はぬれ大いに困った。それでもそのおかげでいろいろの植物を見たが、上の黒森では初めてオホナンバンギセルを採って、これを写生してきた。何といっても案内人もつれず、二人ではじめて国境の深山へ分け入ったが、よく道に迷わずにすんだ。
二、各地での採集
あくる年の明治十四年、私の二十歳の時、人足を一人つれて土佐幡多郡を広くまわって、植物の採集をした。その間、ほとんど一カ月を費した。土佐の西南端の柏島、沖の島へも行き、また土佐の西の岬と称する足摺岬(蹉の岬)へも行った。途中行く行く植物を採集したからその種類も多かったが、これが非常に私の植物知識をふやすに役立った。何といっても植物は採集するほど、いろいろな種類を覚えるので植物の分類をやる人々は、ぜひとも各地を歩きまわらねばウソである。家にたてこもっている人ではとてもこの学問はできっこない。日に照らされ、風に吹かれ、雨に濡れそんな苦業を積んで初めていろいろの植物を覚えるのである。