후리가나로 읽는 일본 고전
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わかきひのジンギスカン
若き日の成吉思汗
林 不忘
林 不忘의 若き日の成吉思汗(わかきひのジンギスカン)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,827자 · 68화면
城下の民へ弓を向けるとは何事だ。
台察児 だが、兄上。城を開いて、自分たちが助かりたいなどと、けしからんことを言う者がありますので。
札木合 それも無理ではない。この籠城は、単なる合戦ではないことが、城下の者どもに解らんのは当り前ではないか。蒙古戦国の世だ。軍馬のいななき、弓矢の唸りはいつものことだが、この戦争には、裏に、根深い気持ちが罩もっているのだ。
雨と降る矢の中を、台察児は駈け寄って、兄札木合の手を握る。
台察児 兄上! それを言って下さるな。それを言われると、私は、成吉思汗に対する憎悪が、火に油を注いだように燃え上がります。嫂上のことをまだ根に持って、この執念深い城攻めだ。私は、台察児は、あの、雲と群がる敵中へ斬り入って、き、斬り死にしたくなります。
札木合 (独語のように)攻める成吉思汗にも、深い意味があり、守るわしにも、深い意味があるのだ。おれは昔、あの成吉思汗と、一人の女を争った。それは、瑣児肝失喇の娘で合爾合姫――その恋にはおれが勝って、合爾合姫は今、わしの妃となっているが、成吉思汗の身になってみれば、失恋の恨みが、そのままこのおれへの敵意となって、長い間、あの、狼のような胸の奥に燻っていたに相違ない。