후리가나로 읽는 일본 고전
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こうやのよびごえ
荒野の呼び声
山本 政喜
山本 政喜의 荒野の呼び声(こうやのよびごえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,368자 · 25화면
ジャックはその二千ドルの金をにぎると、前から欲しがつていたスプレイ号という小型帆船を買いとり、食糧と毛布をもちこんでその中に寝泊りし、昔の船員生活にかえつて、時には海上を帆走したりしながら、毎朝ハッチに腰かけて千五百語くらいの原稿を書きつづけた。それは「海賊」であつた。
妻のベッシーは子供らと一しよにヴァレー・オヴ・ザ・ムーン(月の谷)のグレン・エレンという避暑地に丸太小屋を借りて住んでいたので、ジャックはその妻子の住居と船の間を往来していたが、或る晩山越えの途中、馬車が谷間におちてジャックは脚にひどい怪我を負つた。その看護には、ずつと前から知り合つて親しくなつていたチャーミアン・キトリッジが大変熱心にあたつてくれた。それからしばらくジャックは家族と一しよに林間生活を楽しみつつ、「海賊」の執筆をつづけ、七月の末にはその前半を完成して、家族をはじめ避暑にきている人達の集まりにそれを朗読してきかせた。
しかしその間にジャックの結婚生活は破綻していた。ジャックはベッシーとわかれてチャーミアンと結婚しようと決心し、そのことを妻に話して別居した。チャーミアンは早くからベッシーはジャックに適当な妻でないと考え、自分ならばジャックの才能を最もよく生かす妻となることができると信じていたのであつた。