후리가나로 읽는 일본 고전
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はなばなしきしゅんかん
華々しき瞬間
久坂 葉子
久坂 葉子의 華々しき瞬間(はなばなしきしゅんかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,114자 · 92화면
南原杉子は、蓬莱和子のしなびた肉付きをウールのスカートの上から感じた。
「足をみないで」
蓬莱和子は顔をあげた。目の下のたるみと、たるみがなす黒いくまと、額ぎわの細い皺とが、少しくずれかけた化粧を通して、はっきりあらわれているのを、南原杉子は観察した。しかし、彼女は、決して優越感を抱かなかった。何故なら、容貌は昔美しかったことを物語っているがすでに容色はおとろえている。肉体は貧弱で、感覚はまるで零。才智は浅薄。しかし、魅力があるからだ。妖気があるからだ。もてる女だと自負している蓬莱和子なのだ。一体、何ものが蓬莱和子を華美な存在にしているのだろう。南原杉子は、蓬莱和子に対して今までない興味が湧き上って来た。一曲終った。
「うれしかったわ。あなたと踊れて。うろおぼえに男足知っててよかったわ」
南原杉子の態度は一変した。仁科六郎は、不可解な顔をした。それ程、急に南原杉子は、親しいやさしみのあるせりふを蓬莱和子に提供したのだ。
「あら、私こそ。これから度々踊って下さいね。あなたは素晴しい人ね、好きよ」
「わたくしも好きですわ。美しい人は好き」
蓬莱和子は有頂天になったのだ。