후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
翌年の新学期から必ずまた学校へ行くという条件で、しばらくは私の気儘を許されたのである。父も敢て私を咎めるでもなかった。ただ祖母がひどく御機嫌斜めだった。私が一晩で奉公先から舞い戻ってきたのには、あきれもすればまた我慢ができなかったらしい。母が私のためにとりなしをしてくれたので、当座はただ不機嫌な顔をしているだけだったが、その後祖母は何かというとこの話を持ち出しては、私をへこますたねにした。私としてもこのことでは一言もないわけだった。
懶惰な、そしてなにか日蔭者のような気持の纏いついた一時期だった。いわば永い休暇が始まったようなものだったが、自分のうちに妙に伸びきらぬ、卑屈なもののあるのが私にも思いがけなかった。散歩の途上たまたま学校帰りらしい同窓の者の姿を見かけると、私はあわてて横町へ逃れた。その衝動を制し得なかった。一度満員の映画館の中で四、五人の連中に出くわした時には私は、寿命の縮む思いで汗が出た。私は終日自分にあてがわれた部屋に閉じ籠るようになった。この期間私は生来の読書癖を募らせた。多く小説本に読み耽った。
ある日本屋の店頭で雑誌の立ち読みをしていたら、不意に名を呼ばれた。