후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
「異状はないようです。お産までには一月ありますね。」
私はなにやらほっとすると共に、その一月という期間が長いようにもまた短いようにも感ぜられ、職業柄、締切日を宣告されたような気もした。締切日は私という愚かな鼠が落ちる陥穽のようなものであった。私はいつでも、まだ二十日もある、十日あると思いながら愚図愚図しているうちに、ずるずると土壇場に追い込まれてしまうのがおきまりなのであった。メリーの生理と私の用意がうまく歩調を合わせてくれればいいがと思った。「まさかのときは神様が助けて下さるだろう。」私は意志薄弱者らしく心の中で呟いた。
私はメリーに代って、獣医から妊娠中の心得を聞いた。朝夕に適度な運動をさせてやるほかは、なるべく繋いでおくこと。よその犬と喧嘩をさせないようにすること。流産をする心配があるから。人間と同じように母犬もおなかがすくものだから、滋養食をふだんよりは余計にやるようにすること。そのほか色々聞いた。
獣医はメリーが捨犬でこないだ私に拾われたばかりだと聞くと、念のため狂犬病の予防注射をして置こう、飼犬の登録申請をする場合にも、その証明書が必要でもあるからと云った。