후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
私はすぐ人に頼る性質なので、この人がいなくなった当座は心細い思いをした。この人に後からついてもらって、はじめて自分で配達したとき、私はある髪結いの家の前でけつまずいて、表口の硝子戸にぶつかって、硝子を一枚毀した。私は指に怪我をした。髪結いのおかみさんは梳手に云いつけて、私の指に繃帯を巻いてくれた。私は恐縮してひたすら陳謝したが、先輩は「幸先いいぞ。あの家は二月ほどまえ僕がやっと陥落させたのだが、これで完全に読者になったね。H新聞のこちこちだったがね、もうこっちのものだ。お得意とはなるべく因縁を深くしなければいけない。君は失敗したと思っているかも知れないが、あれこそ怪我の功名というものだ。」と云った。先輩は手廻しよくその日の中に硝子屋を髪結いさんの許へ行かせた。翌月領収書の整理をしたとき、その髪結いさんの分からは硝子代が差引いてあった。私が弁償したことになっていた。すべて先輩のはからいであったのだろう。私はなんとつかず感心した。先輩の言葉は私を欺かなかった。その髪結いさんはその後長く私のお得意になった。私が夕刊を配達して行くと、おかみさんはいつも愛想のいい笑顔を見せてうなずいた。