후리가나로 읽는 일본 고전
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らくだい
落第
夏目 漱石의 落第(らくだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,134자 · 8화면
若し其時落第せず、唯誤魔化して許り通って来たら今頃は何んな者になって居たか知れないと思う。
前に云った様に自ら落第して二級を繰返し、そして一級へ移ったのであるが、一級になるともう専門に依ってやるものも違うので、僕は二部の仏蘭西語を択んだ。二部は工科で僕は又建築科を択んだがその主意が中々面白い。子供心に異なことを考えたもので、其主意と云うのは先ずこうである。自分は元来変人だから、此儘では世の中に容れられない。世の中に立ってやって行くには何うしても根柢から之を改めなければならないが、職業を択んで日常欠く可からざる必要な仕事をすれば、強いて変人を改めずにやって行くことが出来る。此方が変人でも是非やって貰わなければならない仕事さえして居れば、自然と人が頭を下げて頼みに来るに違いない。そうすれば飯の喰外れはないから安心だと云うのが、建築科を択んだ一つの理由。それと元来僕は美術的なことが好であるから、実用と共に建築を美術的にして見ようと思ったのが、もう一つの理由であった。僕は落第したのだから水野、正木などの連中は一つ先へ進んで行って了ったのであるが、僕の残った級には松本亦太郎なども居って、それに文学士で死んだ米山と云う男が居った。