후리가나로 읽는 일본 고전
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おちばのとなり
落葉の隣り
山本 周五郎
山本 周五郎의 落葉の隣り(おちばのとなり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,877자 · 57화면
棺を出そうとしているところへ、参吉が悔みに来た。急に背丈が伸びたようだし、口のききようもいっそうおちついて、繁次にはちょっと近づきにくいようにさえ感じられた。近所の人たちのごたごた混みあっているなかで、参吉は悔みを述べ、香典の包を置くと、繁次にめくばせをして、脇へ呼んだ。
「おれは田原町をよすことにしたよ」と参吉は云った、「蒔絵職人になるつもりなんだ、おちついたらまた話に来るからな」
そのときおひさがこっちへ来て、参吉さん、と呼びかけた。参吉がそっちを見ると、おひさは繁次のうしろへ隠れて、恥ずかしそうに笑いかけた。参吉も微笑み返したが、なにもものは云わず、繁次に「じゃあまた」という手まねをして、たち去った。
妹に死なれたことは、繁次にとっても大きな痛手であった。しかし育ちざかりのことであるし、母がいつまでもくどくど嘆き続けるので、それがうるさいために、却って早く悲しさを忘れるようになった。――それよりまえ、九月の晦日に参吉が訪ねて来て、蒔絵師のところへ弟子入りがきまったと云い、ちょっと外へ出ようと誘った。それから隅田川の河岸へゆき、そこで半刻ばかり話した。