후리가나로 읽는 일본 고전
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いっぺいそつ
蒲団・一兵卒
田山 花袋
田山 花袋의 蒲団・一兵卒(いっぺいそつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,948자 · 59화면
見ると、その年寄りの番頭は一歩一歩その細い爪先上がりの道を静かに静かに歩いていく。黒い縞(しま)のどてらが、青い畑と灰色の森との間をてくてくと動く。ふと林に入ろうとする畠から、鋤(すき)を荷(にな)った一人の百姓が出てきて、だんだんとこっちへおりてきたが、前の番頭に出逢(であ)うと、二人は立ち留まって何ごとをか語った。いや、番頭の白い顔がちらとこっちを振り返ったのが見えた。てっきりその身の罪を告げている! とお作は思った。お作は顔を蒼青(まっさお)にしてぶるぶると戦(ふる)えた。
一時間後に一事件が起こった。裏の山の林で、嬰児(えいじ)殺しがあったという噂(うわさ)が温泉場に知れ渡った。見てきた男に聞けば、林でおいおい泣き声が聞こえるから行ってみると、それは小屋の祭文読みの嬶(かかあ)で、自分で緊(し)め殺した赤児を抱いて声を挙(あ)げて泣いていたそうな。それから自分も死ぬつもりでもあったのか、そばの樹には細帯が長く吊(つ)るしてあったとの話であった。で、駐在所の巡査が二人まで剣をじゃらつかせながら駆けていく。村の世話役の男が呼吸(いき)を切って飛んでいく。