후리가나로 읽는 일본 고전
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ふとん
蒲団
田山 花袋
田山 花袋의 蒲団(ふとん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,870자 · 90화면
不図、急に、辞儀をして、こうしてはいられぬという態度で、此処を出て行った。
午前十時頃、父親は芳子を伴うて来た。愈今夜六時の神戸急行で帰国するので、大体の荷物は後から送って貰うとして、手廻の物だけ纒めて行こうというのであった。芳子は自分の二階に上って、そのまま荷物の整理に取懸った。
時雄の胸は激してはおったが、以前よりは軽快であった。二百余里の山川を隔てて、もうその美しい表情をも見ることが出来なくなると思うと、言うに言われぬ侘しさを感ずるが、その恋せる女を競争者の手から父親の手に移したことは尠くとも愉快であった。で、時雄は父親と寧ろ快活に種々なる物語に耽った。父親は田舎の紳士によく見るような書画道楽、雪舟、応挙、容斎の絵画、山陽、竹田、海屋、茶山の書を愛し、その名幅を無数に蔵していた。話は自らそれに移った。平凡なる書画物語は、この一室に一時栄えた。
田中が来て、時雄に逢いたいと言った。八畳と六畳との中じきりを閉めて、八畳で逢った。父親は六畳に居た。芳子は二階の一室に居た。
「御帰国になるんでしょうか」
「え、どうせ、帰るんでしょう」
「芳さんも一緒に」