후리가나로 읽는 일본 고전
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ふきのしたのかみさま
蕗の下の神様
宇野 浩二
宇野 浩二의 蕗の下の神様(ふきのしたのかみさま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,862자 · 12화면
一
一
今は昔、もうずっとの昔のことですが、北海道にコロボックンクルという、妙な神様が住んでおられました。その時分はまだ北海道には日本人が一人もいなくて、山には熊、川には鮭、そして人間といえばアイヌ人ばかりでした。だからコロボックンクルはアイヌ人の神様でした。この神様は大変体が小さいものですから、雨の降った日でも日の照った日でも、それが丁度屋根のようなつもりで、暇さえあると、蕗の葉の蔭に休んで一服することが好きなのだそうです。だからアイヌ人がこの神様のことをコロボックンクルと呼ぶのは、それはアイヌの言葉で「蕗の下の神様」という意味なんです。
ところが、この小さい神様のコロボックンクルはそんなに体が小さい癖に、大の悪戯好きで、無暗に、人間――と言っても今も言った通り、それはアイヌ人のことですが――と競争することが好きで、そしていつもアイヌ人を出し抜いては喜んでいました。と言うのは、例えばアイヌ人の誰かが山へ姥百合を掘りに行くとしますと、そこは神様のことですから、いつの間にかちゃんとそれを知ってしまって、先廻りをするのです、そしてアイヌ人の出かけて行った時分には姥百合をすっかり取ってしまっておくのです。