후리가나로 읽는 일본 고전
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ふきもんどう
蕗問答
山本 周五郎
山本 周五郎의 蕗問答(ふきもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,898자 · 14화면
二
――これはいかんぞ。
と気付いた時には、もう頭の中は綺麗さっぱりになっていたのだ。
それには二つの理由がある、一つは問題がつまらぬ「蕗」などであった事と、もう一つは藩政改革化を巡視してきた直後で、彼の頭はそっちの事でいっぱいだったのだ。
当時、秋田藩の財政は極度に逼迫して、藩主の江戸参覲にもその費用の捻出に窮するくらい、その他の事は一々記する遑もないほどであった。だからこそ、蕗の使者などを差立てる主君に諫言すべしと思立ったのであるが、……新田開発のため巡視してきた能代地方の件があるので、つい肝心の目的を忘れてしまったのである。
しかし途中まで来て今更引返す訳にはいかない、……殿にお目通りすれば思出すだろうと、心細いことを頼みにともかくも江戸へ向った。
二
――新九郎出府。
と聞いて義敦は苦い顔をした。
許しも乞わずに押掛け出府したのは、これまでの例としては必ずなにか小言を云いにきたものに相違ない、そう思うとすぐ蕗のことに気付いた。
それより数日前、義敦は秋田から取寄せた例の蕗を調理して、城中で嘲笑した十余人の諸侯を招待し、みごとに鬱憤を晴らしたのである。