후리가나로 읽는 일본 고전
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
泉 鏡花의 薄紅梅(うすこうばい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 61,133자 · 122화면
なお、かし本屋の店頭でもそうだし、ここでの紫の雨合羽に、塗の足駄など、どうも尋常な娘で、小説家らしい処がない。断髪で、靴で、頬辺が赤くないと、どうも……らしくない。が、硯友社より、もっと前、上杉先生などよりなお先に、一輪、大きく咲いたという花形の曙女史と聞えたは、浅草の牛肉屋の娘で――御新客、鍋で御酒――帳場ばかりか、立込むと出番をする。緋鹿子の襷掛けで、二の腕まで露呈に白い、いささかも黒人らしくなかったと聞いている。
また……ああ惜しいかな、前記の閨秀小説が出て世評一代を風靡した、その年の末。秋あわれに、残ンの葉の、胸の病の紅い小枝に縋ったのが、凧に儚く散った、一葉女史は、いつも小机に衣紋正しく筆を取り、端然として文章を綴ったように、誰も知りまた想うのである。が、どういたして……
――やがてこのあとへ顔を出す――辻町糸七が、その想う盾の裏を見せられて面食った。糸七は、一雑誌の編輯にゆかりがあって、その用で、本郷丸山町、その路次が、(あしき隣もよしや世の中)と昂然として女史が住んだ、あしき隣の岡場所で。……
――おい、木村さん、信さん寄っておいでよ、お寄りといったら寄っても宜いではないか、また素通りで二葉屋へ行く気だろう――