후리가나로 읽는 일본 고전
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いもがゆ
薯粥
山本 周五郎
山本 周五郎의 薯粥(いもがゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,018자 · 24화면
……妻の七重は部屋の隅で賃仕事の縫物をしていたが、良人の姿をみると膝の上の物を押し片付け、「お帰りあそばしませ」と云いながら、半(洗面桶)と着替えを持って出て来た。二人はそのまま井戸端へいった。「御家中のお侍衆でございます」水を汲みながら妻が囁いた、「たいそう気色ばんでおいでのようですけれど、なにか間違いでもございましたのですか」「心配するほどのことではない」隼人は汗を拭きながら答えた、「それよりも今日、御老職から米を扶持しようと云われたぞ」「はあ……お扶持を」「扶持を貰えば、おまえが賃仕事をして疲れる分だけでも楽になる、おまえには少し息ぬきをさせてやりたい、そう思った」「まあなにを仰しゃいます」七重は、びっくりしたように面をあげた。びっくりしたというよりも、怨めしそうな眼もとだった。隼人は、すぐに首を振ってつづけた。「むろんそれは、思っただけのことだ、おれは断った、おれが人足をし、おまえが昼夜をわかたず賃仕事をする、そしてふるまうからこそ、貧しい薯粥にも心が籠るのだ、その心が、修業する人々へも通ずるのだ、おのれの教える武道は『心』だ、技ではない、だから心と心との通ずることがなによりも大切なんだ」