일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とうそんのぶんがくにうつるしぜん

藤村の文学にうつる自然

宮本 百合子

宮本 百合子의 藤村の文学にうつる自然(とうそんのぶんがくにうつるしぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,118자 · 12화면

아오조라 문고

この文章のはじめにふれたような幼年・少年時代の特別な境遇のために人に対して簡単に率直でない習慣がついたというばかりでもなく、父親であった人の性格をどこかうけついでいるらしくも思える藤村は、対人関係においては常に抑制したところのある人である。情熱がおりおり、この芸術家のそういう構えを打ちやぶった。それにもかかわらず藤村は、その破壊の跡を眺めるとき既に、「行ひは必ず篤敬」という態度に自分をおいている。こういう性格の藤村が、その芭蕉研究において、芭蕉の芸術が所謂翁の枯淡さでは決してなくて、抑えに抑えた鬱々たるもの、抑えられたる中年の力の芸術であると看破っていることは、面白い。

従って、藤村の自然への愛着にも、この人間関係の間において少からず抑えに抑えたるもののはけどころ、或は逃げどころ、人間よりは気の楽な話し合いてとしての自然という要素がある。西欧文学の波にうごかされ、高らかにロマンティシズムの調を謳いつつ、藤村の詩がその第一詩集から形式・用語において過去の日本文学和文派の遺産の上に立っていたことは、自然に身をうちまかせる彼の情緒の本質がやはり自然への逃避の性質を多分にもっていたことを語って、尽きぬ感興を起させる。