일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やぶおとし

藪落し

山本 周五郎

山本 周五郎의 藪落し(やぶおとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,118자 · 14화면

아오조라 문고

お豊はそのまま収穫まで寝ついた、そのあいだに姑のお常が死に、つづいて生れた男の子が病気になった。乳不足がもとでひどい栄養不良になったのである。

勘三郎は収穫がすむまで家で働いた、その年はどこも近年にない出来秋であったが、与石の田だけは手入れが届かなかったので、ほとんど三分の一がみず稲になってしまったし、夏蚕から晩秋蚕まで繭を掃かなかったから、年末にはおそろしい窮乏に見舞われた。

溝の桑畑一町足らずを、半分ばかり失ったのはその年のことである。

年が明けると間もなく、お豊がどうやら起きられるようになったので、勘三郎は待ちかねたようにふたたび山入りを始めた。

――今までと違って、こんどは坊やができたのですから、どうか気をつけてください、危ない場所へは近づかないようにしてください。

――大丈夫だ。

勘三郎は、妻の乱れた顔をみながら、

――おまえには苦労をさせるが、これもいつまで続くわけではない、おれにはもうだいたい砿脈の見当がついてきたのだ。

――それはよろしゅうございました。

お豊は温和しく頷いて、

――どうか家のことは心配せずに、早くやまを当ててください。