후리가나로 읽는 일본 고전
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とらがり
虎狩
中島 敦의 虎狩(とらがり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,260자 · 48화면
ちょっと鰈を――縦におこして泳がせたような恰好だ。それに、その胴体と殆ど同じ位の大きさの三角帆のような鰭が如何にも見事だ。動く度に色を変える玉虫めいた灰白色の胴には、派手なネクタイの柄のように、赤紫色の太い縞が幾本か鮮かに引かれている。
「どうだ!」と、熱心に見詰めている私の傍で、趙が得意気に言った。
硝子の厚みのために緑色に見える気泡の上昇する行列。底に敷かれた細かい白い砂。そこから生えている巾の狭い水藻。その間に装飾風の尾鰭を大切そうに静かに動かして泳いでいる菱形の魚。こういうものをじっと眺めている中に、私は何時の間にか覗き眼鏡で南洋の海底でも覗いているような気になってしまっていた。が、併し又、其の時、私には趙の感激の仕方が、あまり仰々しすぎると考えられた。彼の「異国的な美」に対する愛好は前からよく知ってはいたけれども、此の場合の彼の感動には多くの誇張が含まれていることを私は見出し、そして、その誇張を挫いてやろうと考えた。で、一通り見終ってから三越を出、二人して本町通を下って行った時、私は彼にわざとこう云ってやった。
――そりゃ綺麗でないことはないけれど、だけど、日本の金魚だってあの位は美しいんだぜ。