후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐびじんそう
虞美人草
夏目 漱石의 虞美人草(ぐびじんそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 198,559자 · 401화면
――ある男とある女が諜し合せて、停車場で落ち合う手筈をする。手筈が順に行って、汽笛がひゅうと鳴れば二人の名誉はそれぎりになる。二人の運命がいざと云う間際まで逼った時女はついに停車場へ来なかった。男は待ち耄の顔を箱馬車の中に入れて、空しく家へ帰って来た。あとで聞くと朋友の誰彼が、女を抑留して、わざと約束の期を誤まらしたのだと云う。――藤尾と約束をした小野さんは、こんな風に約束を破る事が出来たら、かえって仕合かも知れぬと思いつつ煙草の煙を眺めている。それに浅井の返事がまだ来ない。諾と云えばどっちへ転んでも幸である。否と聞くならば、退っ引きならぬ瀬戸際まであらかじめ押して置いて、振り返ってから、臨機応変に難関を切り抜けて行くつもりの計画だから、一刻も早く大森へ行ってしまえば済む。否と云う返事を待つ必要は無論ない。ないが、決行する間際になると気掛りになる。頭で拵え上げた計画を人情が崩しにかかる。想像力が実行させぬように引き戻す。小野さんは詩人だけにもっとも想像力に富んでいる。
想像力に富んでおればこそ、自分で断わりに行く気になれなかった。先生の顔と小夜子の顔と、部屋の模様と、暮しの有様とを眼のあたりに見て、眼のあたりに見たものを未来に延長して想像の鏡に思い浮べて眺めると二た通になる。