후리가나로 읽는 일본 고전
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われはうたえども やぶれかぶれ
蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ
室生 犀星
室生 犀星의 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ(われはうたえども やぶれかぶれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,726자 · 90화면
医師はあそこの寝台に行って俯きになってねるようにいい、私はその通りにからだの位置をととのえた。医師は肛門から膀胱の診察を終え、私は悶絶直前の掻き廻しにいい気味にもげんなりして寝台から下りた。全くこの横着な男にはこの触診の瞬間では窒息するかと懸命に思えたが、医師はこれ以上なんの質問もしないで書類に書きいれをし、私は医師の巨大な体躯をかすみかけた眸ざしにおさめた。表に待っている手押車に乗る時、私は医師が手押車の上にいるほどの立派な患者に、ちょっとでも見てくれれば宜いと思ったが、彼は後ろ向きであった。これほど手押車を信用したことがなかっただけに、こいつは些っとも役に立たない車だと思い、上からがたがた揺ぶってみたが、ついにこの高貴な手押車は泌尿科の医師の眼にはとうとう触れなかった。私は看護婦にゆっくり泌尿科の前を通ってくれと言ったものの、それは通じなかった。恐らく医師が手押車の上の私を見たとしても、患者が皆乗っているので、いざりの車としか見えなかったであろう。
実際、私は触診のあとでは、不意の衝撃で寝台の上に起き上れないでいた。腰をへし折られたあんばいだったのだ。