후리가나로 읽는 일본 고전
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われはうたえども やぶれかぶれ
蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ
室生 犀星
室生 犀星의 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ(われはうたえども やぶれかぶれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,726자 · 90화면
井荻の顔はさすがに直ぐに答えはなかったが、ただ、ああいう気性の方は何時もああなさるより外はないのでしょうといい、この中年の女は一たん心に決めたことは何処までも押し通してやるという気風が見られ、私は自身に引き返して誰かのことばがほしかった。地下室に降りるとその男は放射室の前の椅子に順番を待つために腰を下ろし、私は井荻にくるまから降りるといい、彼奴と顔を合し同じ長椅子に坐り合うのはいやだと言い張り、コンクリの廊下に降りると其処らをあの男に背中を見せながら歩いた。この地階に終日木を削っている大工さんが一人一年じゅう仕事をしているらしく、夥しい木材と鉋屑の中に仕事をしていた。注射液や薬品堆積の倉庫、機械の試動室のようなものから更に薬品を積みこんである小倉庫、そういう室の何処からか医師の助手や看護婦見習や掃除婦が絶えず現われては、エレベーターで片づけられて行き、また、何処かのコンクリの角でそのすがたを消していった。
地下の空気の冷えがからだに迫った中で、私は廊下の一等奥まった一室の前に立ったが、其処は看護婦さん達の着換室らしく四五人の女の人が立って、平常着を白衣に着かえていた。