후리가나로 읽는 일본 고전
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せみのびとぞうけい
蝉の美と造型
高村 光太郎
高村 光太郎의 蝉の美と造型(せみのびとぞうけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,286자 · 7화면
東京にはジイジイ、アブラ、ミンミン、ツクヅクボウシ、カナカナ位しか居らず、ハルゼミ、チッチゼミ、クマゼミ、エゾゼミなどは居ないようである。私が実際手にして見たのはそれ故甚だ種類少く、この中でもハルゼミ、エゾゼミはまだ見ない。クマゼミは先年熱海で松の木のてっぺんに鳴いているのを見たが竿が届かず、手にはとれなかった。ジイジイが一番質朴で顔も眼が離れていてとぼけている。アブラは大きくて、精悍で、野蛮で、がんばり強く、その声の止め度もなく連続するフォルチシモの物凄い通りに、姿も剛健一点張である。私は好んでこのセミを作る。翅まで厚くて不透明で茶褐色である事、胴体が割に長くて頭の小さい事などが彫刻にいい。ミンミンは此に比べると豪華で、美麗で、技巧的で、上等に見える。翅の透明な、胸や腹の緑と黒の模様のおもしろい、彫刻に作っては派手なセミである。胴体は短く、腹部の末端の急すぼまりのところが可笑しい。彫刻では翅は雲母を蒔いたり、銀粉を掃いたりする。ツクヅクボウシとカナカナとは女性的で、獲るとすぐ死ぬ。姿も華奢で、優美で、青々とした精霊の感じがある。クマゼミ又の名シャンシャンゼミはセミの中で一番巨大で色も黒、緑の外に橙色が交り、翅も透明でしかも強く、形もよいようであるが、此は手にとって見たのでないから詳細は知らない。